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「わかったデス…先に言うデスよ。」
先に折れたのはニーナの方だった。
これ以上は時間を浪費するだけだとふんだのであろう。
苦虫を噛んだような顔で悟に譲ると悟はどやっとした顔で勝ち誇り、すかさず部屋を指差し怒鳴りだした。
「この部屋はなんだ!?」
悟が怒るのも当然… 白の無地カーテンがピンクの蝙蝠柄カーテンに…
窓際には、観葉植物を置いていたのだが、すべて取り除かれ代わりに蝙蝠の縫いぐるみや熊さんの縫いぐるみがおかれており、さらに布団カバーまでピンクの蝙蝠柄にされてしまっている。
つまりは完全にコーディネートが変わってしまっているのだ。
それに激怒する悟に、ニーナは不適な笑みを浮かべ笑うと、したり顔で答えた。
「くっくっくっ、この部屋はこのニーナ様が征服したデス!ここを拠点に世界を征服してやるデスよっ!?」
そんなニーナに悟は拳骨を一発いれ、腕を組ながらまるでニーナの親父であるかの様に言った。
「元に戻しなさい!」
「いたたた…デス…えー可愛いのに…、貴方にはこの可愛さが分からないデスか!?」
頬を子供の様にぷくっと膨らませふてくされるミーナ…
「いいから!戻しなさい!
部屋がこんなんでは誰も呼べんだろ!!」
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