213人が本棚に入れています
本棚に追加
怒る悟にむくれるニーナ
時間は刻々と過ぎていく…
「いやデス!ここは今日から私の城デス!
貴方がここを出ていくのデスよ!
それなら何の問題も…ハッ!?」
ニーナは何かを思い出し、時計を見る。時刻は、23時55分…
顔面蒼白になり、悟に掴みかかった…
「後五分しかないじゃないデスか!?
どうしてくれるデス!!」
家を出てけとかムチャクチャ言われるわ…
いきなり胸ぐら掴まれるわで我慢の限度がきた悟は、ニーナの手を払いのけ、拳を振り上げた
「お前!いい加減にしろ!!
人んちに勝手に上がり込んだ挙句、好き勝手しやがって!!更には俺を追いだすだ?
ふざけるにもほどがあるわぁ!!」
ニーナが目をぎゅっと瞑り、頭を両手で隠したその時だった…
部屋中に柱時計の様な音が鳴り響く…
「あぁ!?、12時になってしまったデス…」
悟も振り上げた拳を収め、何事かと辺りを見回す…
何故なら、悟の部屋にはこのような音のなる時計は無いのだ。
時計の音は、辺りの空間を歪め、歪みを作り出す。
「なっ…何なんだこりゃ!!」
悟は、この異様な光景に動揺し、叫び散らす。
最初のコメントを投稿しよう!