今日から世界侵略デス!

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「ほっほっほっ、幸せにのう。ニーナよ…」 黒服の老人は、ニーナに祝福(悪魔の場合、祝福とは馬鹿にした言葉である。)の言葉を残し、去っていった。 「おい!どういう事だ!説明しろ!」 見下す様に怒る悟に、ニーナはうつ向きながら答えた。 「魔界法第34条…女が男に裸を見られた場合その日のうちに、男の記憶を消さなくてはならない… もしできない場合は、その者との結婚を義務づける… と言う法律があるデス…」 なんつう法律だ… 悟は頭を抱え、その場に座り込む。 「なんつう法律だよ…」 もう涙も出てこない… 部屋を勝手に変えられ…あまつさえ、結婚まで余儀なくさせられるとは… でき婚ですらないのに、なにこれ…何婚? 悟は絶望の境地に陥っていた。 「…、もう!この際デス! 一緒に世界征服するデスよ! 貴方が、魔王になれば人間でも問題ないデス! 魔王の嫁ならはくがつきますデスからねっ! 魔王の卵… とってもカッコイイデスよ?あ・な・たっ。」 そんな前向きさで慰められても…と悟は悲観し落ち込んでいた。
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