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そんな精神の中、ふと指輪を見て悟は思い、ニーナに聞いてみた。
「この指輪…とったらどうなんだ?」
すると、ニーナは慌てて返答する。
「そっそれはダメデス!
それには、貴方の魂が入っているデス!
この指輪でお互いの魂が繋がっていて、外せば瞬時に二人ともあの世行きデス!」
なに?新手の時限爆弾?
そう思いながら悟は、もう婚約解消する方法もないと悟ったのであった。
暫く沈黙が続き、思い出したかの様にニーナは悟に聞いた。
「あっ…、まだ名前も聞いていなかったデスねっ。私は、ニーナ…
ダーリンは?」
悟は、ダーリン言うな!と苛立ちながら睨むように答える。
「榊 悟だよ…このクソ蜂蜜!」
「はぅぅ…クソって何デスかぁ~!!しかも日本語でぇ…!!」
うるうるとした瞳で訴えかけるニーナを背にふて腐れる悟…
そんな悟の背中をつんつんとつつき、悟を振り返らせるとニーナは、顔を近づけ、満面の笑みを浮かべながら言った。
「これからよろしくデスっ!さとるっ」
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