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「しかし、奴は全帝である事を隠してるつもりなのがウケますよね」
スミスは麦焼酎を煽りながらボソリと呟く。
「確かに…普通、自宅の洗濯機で洗わないよね、全帝のローブ」
私は呆れ顔で言った。マスターはコップを磨きながら吹き出して大変な事になっていましたが。
「隠す気ゼロじゃないですか。脳みそヘドロでできてるのかな?かな?」
クロ、レ○の真似しないでください。○ナが穢れる。
「クロ、ヘドロに失礼です。そもそも奴に脳みそと言う機関は存在しません。」
私はじっとクロを見つめる。
「…?」
「金○でも詰まってるのよ。あのクソッタレの穀潰しクソ変態野郎が人間だと認めない。手足もいで社会的に抹殺して王水かけて跡形もなく消します」
真顔で言ったせいかマスターが膝をついて過呼吸になりかけてたけど気にしません。
「ブッフォwwwwやめてwww伏字仕事してないからwww女の子がそんな事言っちゃダメでしょwww」
クロは床に倒れて転げ回っている。伏字ある程度は仕事してるから大丈夫。さっきは伏字が有給取ってたんですよ。
「アイツの金○潰して女の子にするという手も悪く無いのでは?それでスラム街にポイ捨てしましょう」
スミスはえげつない事を言ってますが目はいたって真剣。マスターとクロは仲良く過呼吸になってしまったので、紙袋を渡してあげました。
「女の子にする手間が惜しいですね。殺した方が手っ取り早いわよ、スミス。先にあの糞を殺ったらビッチが騒ぎそうだからビッチを先に潰しましょうか」
クロとマスターは私の発言を聞いて一瞬で過呼吸がとまり、ガタガタ震えていましたが、私の腹黒さなど今に始まった事では無いのにどうしたんでしょう?
「イリス様流石です。崩すなら周りからという訳ですね?アイツ、ビッチ以外に親しい人いないから、ビッチ共が死んだら精神崩壊しそうですね。」
ニヤリと黒い笑みを浮かべるスミス。
「そうよ。今まで散々いびられた分、きっちりお返ししないと」
私も黒い笑みを浮かべ、スミスと固い握手をかわす。
「僕達が力を合わせれば、怖いものはありません。それが例え強敵であったとしても」
「ええ、正面突破が無理ならこちらの得意分野で倒すのみ」
決勝前夜は静かに更けていく。
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