決勝当日

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「さて、皆さん…いよいよ決勝戦です!!1-A対4-Sの因縁の対決となりました!!4-Sは生徒会長のシオン・アーク率いる学園最強メンバーで固めたリア充チーム!!それに挑むのは会長の妹で最恐のドSイリス・アークが率いる一癖も二癖もある特殊メンバーが揃う最恐チームです!!どちらが勝ってもおかしくありませんが、私には生徒会長チームの悶え苦しむ未来が見えてなりません!!」 メビウス君の実況に熱が入ります。流石に決勝戦とあって、観客席は満員御礼…ギルドのスカウトの姿もありますね。 「決勝戦だけあって客多いな…緊張しないでいけよお前ら」 やる気はないものの激励してくれるミルドラースちゃん。 「ホホホ…楽しみじゃのう…優勝チームにはワシの抜けた髪でこさえたミサンガを…」 「「「いらんわっ!!!!」」」 生徒が一斉にツッこむ。人毛のミサンガなんていりません。 「イリス、僕は相手がイリスだろうと手加減しないからね!!僕が優勝するけど、負けても落ち込まないでね!!今度美味しいスイーツのお店に連れていくからさ!!全力でかかってきてよね!!」 クソ兄貴の無自覚で超上から目線の応援頂きましたー…まだ殺しちゃダメです私…手にした鉈で首をカッ切りたいのをどうにか我慢です。 「やってみないと分からないでしょう?それに、その油断が命取りになるんですよ…油断禁物ですからね…お 兄 さ ま 」 ニッコリ笑顔で、そして殺意を込めて 「勝つのは、私達です。誰にも勝ちは譲りません。どんな手を使っても、どんなに敵を作ろうとも、あなた方には負けません」 「え、イリスそれってどういう…」 戸惑う兄を置いて所定の位置に移動する私。いつまでもか弱い妹だと馬鹿にされるのも今日で最後にしてやります。 「…社会的にも精神的にも肉体的にも潰す」 お前の後ろにいるビッチ共も道連れにね。
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