王女とイリス

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「あの…シオン君はまだ学校に来ていないのですか?」 私は鞄持ち君に話しかけた。この時間ならシオン君が確実に登校しているはず…あのイリスと一緒に… 私は黒い感情が沸き上がって来るのを感じた。 「あぁ、シオン君は取り巻きの方々と一緒にどこかの森に強制転移させられて、ナイトメアキャットに襲われたとか…とどめにマーキングまでされてしばらく入院するそうですよ」 「え…嘘…」 シオン君としばらく会えない!? しかもナイトメアキャットのマーキングって言ったら… 「シオン君…ナイトメアキャットの排泄物まみれになってしまったんですね…かわいそうに…」 「ホントに御愁傷様です」 あの臭いはしばらく取れないでしょうね… お見舞いに行きたいですけど、臭いが移りますし、排泄物まみれのシオン君を見るのは耐えられません。
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