確かなｶｹﾗ。

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「何物思いに耽った顔してんだよ」

笑いをかみ殺した顔をして風見くんに話かけられ、ハッと気付く。

「で？いつ入ってくんの？」

私の反応に何も気にせず話を振ってくる風見くんに

「知らなーい。光咲さんなら知ってるんじゃない？」

そう返すと

「じゃ、光咲さんに聞いてこよっ！　　じゃーな、雅！」

そう言って立ち上がり走り去る風見くん。

一体何なんだろう。

浮気がしたいのか。新しい恋がしたいのか。

風見くんのことは考えても答えが出なさそうで、考えることをやめた。