確かなｶｹﾗ。

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思えばこの業界の人は、キャバクラが前職の人が多い。

昼職の割には資格が必要でなく、しっかり給料が貰えるからだろうか。

吉浦さんはキャバクラで働いていないと言ったが、どうしてキャバクラのことを玉井営業と話しているんだろう。

・・・分からない。

普通に聞いても答えてはくれなさそうだ。

ちらっと吉浦さんの横顔を見る。

端正な、綺麗な小顔。

黒髪に綺麗な茶色の大きな瞳。

容姿端麗、その言葉が似合う吉浦さん。

「ハァ・・」

溜め息をつき、机に突っ伏した。

分からないことが多くて。

何も考えたくなくなった。