地面に激突、大キッス。

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~~~同時刻・ヒューメルンの森~~~ 巨ぬ~ 「なかなか、見つかりませんね」 貧ぬ~ 「…………かんたんに見つかるなら、わたし達にとうばつのにんむは来ない」 巨ぬ~ 「それはそうですが」 それでも、何時間も探して成果が挙がらないのではぼやきたくもなるものだ。 貧ぬ~ 「だいたい、エレナはそんなしぼうのかたまりを付けてるから重いんだよ」 エレナ 「ちょっとミリシャ? 目付きが怖いですよ!?」 頼りになる自分の相棒である小柄な少女、しかし本人にはコンプレックスらしく下手な事を言うと彼女の得意の魔法で黒焦げにされ兼ねない。 エレナ 「大きくても良いことなんて無いですよ? 肩は凝るし、服や鎧はサイズが無いですし………」 ミリシャ 「もつ者にもたざる者のくのうはわからない!!」 そんないつものやり取りをしていると耳に入って来る微かな剣戟、そう遠く無い場所で戦闘が行われている。 今までの弛緩した空気を引き締め音のした方角へ向かった。
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