地面に激突、大キッス。

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成長した木々と茂みに身を隠し、前方で行われている戦闘を確認する。 戦っているのは六人、いや五人と一匹だ。 そのうち三人は私達の探していた奴らだ。 ミリシャ 「………見つけた。アベール盗賊のメンバー」 近くに潜むミリシャに頷いて返す。 私達が探していたのはとある盗賊団だ。 全員が鍛え上げられた鋼の肉体を持ち、村を襲っては何故か誰も殺さず。食糧と成人男性をさらって行くという行動をとる。 既に、近隣のギルドに討伐依頼が届け出されたが討伐に向かったギルドの実力者が一人も帰って来ないという事態が発生したため私達が王都から派遣された。 ミリシャ 「………エレナ、気づいてる?」 エレナ 「ええ、両勢力とも強いですね」 的確なチームワークを発揮するアベール盗賊団。 対する、旅人と思われる一団も剣士と召喚獣と思われる小さな悪魔で敵を翻弄し後ろにいる青年が常に指示を出している。 ミリシャ 「………それだけじゃない。けんしの人の耳を見て」 エレナ 「耳って、まさかあれは!」 ミリシャ 「………うん、ちょうしんそうくに尖った耳、エルフのとくちょうだよ」 自分の息が飲まれる音がハッキリと聞こえた。
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