夜明けは悲鳴とともに

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ヒューメルンの森の近くの村の穏やかな朝。 清々しい朝を…………、 ア゙ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!! 不愉快な悲鳴が引き裂いた。 ハヤト 「なんだ、今の思わず背後を警戒したくなるおぞましい雄叫びは」 昨日借りた、安い宿の窓から顔を出すと数人の男達がクワなどの農具をもって村のはずれに走って行く。 ハヤト 「お~い、なんかあったのか~?」 村人 「アベール盗賊団だ! 攻めて来やがった!! 旅人殿は村の反対側の穴蔵に逃げてくれ!」 ハヤト 「いや、俺も行こう。腕に自信がある、加勢しよう」 村人 「ありがてぇ!!」 窓枠に足をかけて2階から飛び降りる。 こちらに来てから身体能力が底上げされている。 昨日(路地裏のお兄さん達に)試した限りでは一般的な身体強化を余裕で上回る程だ。 随分豪華な『おまけ』だが、貰えるものは貰っておくのが俺の主義。 ハヤト 「よし、案内してくれ」 村人 「ああ! 二人の騎士様も向かわれるぜ!」 俺は村人に続いて走り出した。
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