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「…知りたい。教えて?センパイ。」
下からセンパイの顔を覗く。
そんな私の頭を更になでなでするセンパイ。
…完璧子供扱い。
なでなでしてくれるのは嬉しいけど…何か複雑。
子供扱いって…。
「美亜が来たから。」
「…えっ?」
突然言うから、理解できなかった。
「センパイ…今、何て言ったの?」
依然、笑顔なセンパイ。
…ほんと、今日は機嫌いい。
何かちょっと怖いくらい。
「もう一回言って?」
ますます笑顔になるセンパイ。
まるで、面白いイタズラを見つけた子供みたい。
「教えない。一回しか言わない主義なんだ、俺。」
…ほんと、面白いイタズラを見つけた子供みたい。
呆れた!
センパイ、いつもはもっと優しいのに!
…でも…
何か、ちょっと可愛いかも…。
「…意地悪。」
ちょっとだけ拗ねたふり。
少し、困ればいいんだ。
面白いイタズラを見つけた子供みたいなセンパイも、可愛いからいいけど…やっぱり、いつものセンパイが一番。
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