センパイ

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「ぁ…。」 思わず漏らしてしまった小さな声。 左手をそっと口に当てて、窓の外を見る。 そこには、センパイの姿があった。 顔が、にやけてしまう。 「―亜っ!美亜!」 誰かに呼ばれて、窓から目をはなす。 後ろを振り返ると、クラスメイトで友達の片岡奈都子(カタオカナツコ)がいた。 「あ、なーこ。いたんだ?」 私は奈都子のことをなーこと呼ぶ。
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