センパイ

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「よぅ、後輩!」 笑顔で私の声に答えるセンパイ。 ――? センパイ、何か変。 テンション高いってゆーか、キャラが違うってゆーか…。 とにかく、何か変。 センパイが私のことを“後輩”なんて、今まで呼んだことない…はず。 「センパイ?何かいいことでもあった?」 思いきって聞いてみる。 「え、何で?」 なお、楽しそうに笑うセンパイ。 なにその締まりのない顔! センパイがセンパイじゃなーい! 「センパイ、何かキャラ違う…。」 ムスッとしながら答える。 そんな私を見て、センパイがまた楽しそうに笑った。 「…笑わないでよ、バーカ。何でそんなに機嫌いいの?」 「ん?知りたい?」 センパイが私の頭をポンポンと撫でた。 私は俯いて、大人しく撫でられておく。 こんな些細な行動でも、ときめく。 嬉しくなる。 …そんな私は、単純?
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