38人が本棚に入れています
本棚に追加
「ふんっ!」
春鬼は、ある大きな旅館に連れて行かれた。
それにしても…なんでこの男と二人っきりなわけ?
武市もどこか行くし!
『ねぇ?気持ち悪い男…あんまり睨まないでくれる?』
「だから誰が気持ち悪い男だ!!俺の名前は、以蔵だ!い・ぞ・う!!」
『はぁ…以蔵…なんでいんの?』
「いきなり呼び捨てかよっ!まぁ、いいが…なぜ俺が、いるかって?それはお前の監視役だからだ!」
『ふ~ん…』
そっか…まだ信じられてるわけじゃないか…
それもそうだよね…
と冷笑しながらそう思った。
さて…これからどうするかな?
ガラッ…
と襖が開いた。
「おぉ、以蔵もきとたんじゃき?久しぶりじゃのう♪」
と満面の笑みで知らない男が入ってきた。
その後ろには苦笑している武市の姿もあった。
「さ、坂本!?」
以蔵は、かなり驚いていた。
坂本…?まさか?
『…………………』
「ん?おんしが、変わった女とゆうのは?たしかに変わっとるのう♪」
ニコニコ笑っていた。
『はぁ…宮野春鬼です…』
「春鬼…いい名じゃ♪」
『僕は、嫌いだけどね…』
と小さく呟いた。
「そうなのか?ワシはいいと思うんじゃが…」
『それより君の名前は?』
「ワシか?ワシは才谷梅太郎じゃ♪」
………さっき坂本と呼ばれてたじゃん!
『嘘は、良くないよ?坂本龍馬さん?』
「てめぇ!なんでそれを!!」
以蔵が、さっそく喰いついてきた。
『………僕が未来人だからだよ…』
「はぁ!?」
「ほう?」
「へ?」
三人が目を見開く。
『ぶっ!!アホ面…』
「うるせぇ!!それより嘘つくんじゃねぇ!!」
最初のコメントを投稿しよう!