坂本龍馬…

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「ふんっ!」 春鬼は、ある大きな旅館に連れて行かれた。 それにしても…なんでこの男と二人っきりなわけ? 武市もどこか行くし! 『ねぇ?気持ち悪い男…あんまり睨まないでくれる?』 「だから誰が気持ち悪い男だ!!俺の名前は、以蔵だ!い・ぞ・う!!」 『はぁ…以蔵…なんでいんの?』 「いきなり呼び捨てかよっ!まぁ、いいが…なぜ俺が、いるかって?それはお前の監視役だからだ!」 『ふ~ん…』 そっか…まだ信じられてるわけじゃないか… それもそうだよね… と冷笑しながらそう思った。 さて…これからどうするかな? ガラッ… と襖が開いた。 「おぉ、以蔵もきとたんじゃき?久しぶりじゃのう♪」 と満面の笑みで知らない男が入ってきた。 その後ろには苦笑している武市の姿もあった。 「さ、坂本!?」 以蔵は、かなり驚いていた。 坂本…?まさか? 『…………………』 「ん?おんしが、変わった女とゆうのは?たしかに変わっとるのう♪」 ニコニコ笑っていた。 『はぁ…宮野春鬼です…』 「春鬼…いい名じゃ♪」 『僕は、嫌いだけどね…』 と小さく呟いた。 「そうなのか?ワシはいいと思うんじゃが…」 『それより君の名前は?』 「ワシか?ワシは才谷梅太郎じゃ♪」 ………さっき坂本と呼ばれてたじゃん! 『嘘は、良くないよ?坂本龍馬さん?』 「てめぇ!なんでそれを!!」 以蔵が、さっそく喰いついてきた。 『………僕が未来人だからだよ…』 「はぁ!?」 「ほう?」 「へ?」 三人が目を見開く。 『ぶっ!!アホ面…』 「うるせぇ!!それより嘘つくんじゃねぇ!!」
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