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振り向くと目付きの悪い男と明らかな優男な二人の男が立っていた。
『誰?てかなんで着物?』
「あ゛ぁ?てめぇは、異人か?それとなんで血だらけなんだ?」
僕の言葉は無視?
『いじん?偉人…僕は偉い人じゃないよ?』
「あぁ!?」
「ぷっ…」
優男が、吹き出す。
「その偉人じゃなくて…以蔵がいいたいのは、異国の人の異人さんのことだよ。」
『異人…』
少女は、その言葉に激しく反応する。
たしかに少女は、異人と言われても仕方ない…髪は、漆黒の黒で長いが、目の色は、淡い蒼が入っているのだ。しかも着物ではなく洋服のため間違えられてもしょうがない。
『私の母が異人だ…しかし父は日本人だけど…あとこの血は男を殺した時についた返り血だ。』
「殺しただと?」
目付きの悪い男が、少女を鋭く睨み付ける。
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