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「君の名は?」
優男が聞いてきた。
『先にそちらから名乗るのが、道理ってゆうもんじゃないの?あんた何様?』
「貴様!!先生に無礼だぞ!!殺してやる!!」
目付きの悪い男が、刀を取りだし鞘から抜くと少女に向けた。
『殺れるなら殺ってみたら?』
「なっ!?てめぇ…許さない!」
刀を少女に向かって振り下ろす。
「やめないか!以蔵!!」
あと数センチの所で優男が、怒鳴り刀が止まった。
「しかし!先生―」
「いいんだよ…さて悪かったね。僕の名は武市半平太だよ?で、こっちが…」
「……………「以蔵?」岡田以蔵だ…」
以蔵は、最初は無視していたが、武市に睨まれ自己紹介をした。
『僕は、宮野春鬼…てかここどこ?』
地面に漢字で書いて見せてから武市という男に問いかけた。
「ここは、京だけど?」
『京…?』
………あぁ…京都か…でもなんで?僕は、北海道にいたよね?
まさか…
『ちなみに今何年何月何日?』
「へ?今は文久二年の十二月三十日だけど?」
『!!!!!』
そうか…やっぱり僕は…
それを聞いて確信した春鬼は、思った…自分は、時を超えたと…
それにしても…岡田以蔵か…聞いたことあるなぁ…あと武市半平太も…
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