ー第1章ー 奇跡 

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俺の親父はほぼ無口で重要なことがあるときぐらいしか口を開かないそんなこわーい親父だ。 そんな親父でも便りになってカッコいい一面もあって魔術に関してはエキスパートなのだ。 『魔道の十字家』のなりかけであるレヴォンス家は下克上でよく下の家系から勝負を挑まれる。 その気持ちは分からなくはない。 誰もが有名になりたいとか地位を上げたいとかそういう思いが隠れている。 恐らくだけどない人はいないんじゃないかと思う。 今まで何家から挑戦を受けてきたか…。10家ぐらいかな?もっと多いかもしれないが。 親父はそういうやつらをねじふせてきたのだ。負けたことはない。 負けたらどうなるか分からないからな。 『魔道の十字家』から外されるかもしれないし入ってはいるけど知名度が下がったり… そんなことになったら人溜まりもない。生きていくのが辛くなりそうで考えるだけで怖い。
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