ー第1章ー 奇跡 

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客人か…いったい誰だろう? 下克上の人かな?…それは違うか。 下克上の人だったらわざわざ客人室に入れないはずだ。 まあ…いけば分かるか。 階段を上がって直ぐの左のドアに手をかける。 緊張するな…その不安を押し切って俺はドアを開いた。 ――どこの人だろう? どうやら客人はひとりだった。 何かの家系の人かな?その姿は由緒正しき制服を纏いただ者ではないオーラを放っている。 髪は紺色で眼鏡をかけていて後ろ髪をポニーテールで縛っている。 性別は男。まあ…いわゆるインテリ系のイケメンだ。 「初めまして。僕は名門『夜桜魔術特別進学高等学校』の実技と主に化学を担当している『ケビン・レビン』と申します。」 「えっ…今なんて」 俺は信じたくなかった… 何で居るんだよ…『夜桜魔術特別進学高等学校』の先生が! 「信じられない気持ちもよく分かります…我々も信じたくないんですよ…このような失態を。」
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