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失態だと?…
何が失態なんだ?ここに来たことか?だったら帰れ――と言わんばかりの睨みをケビンに交わす。
ケビンはその目の意味を分かったらしく俺に気をつかい手を空席の椅子へ向けて俺に言う。
「座って話をしませんか?…貴方のこれからについて。」
俺は不服そうにケビンの向かい側の椅子に座る。そして親父は俺の隣に座っていた。
すると今まで無言だった親父が急に口を開き俺に呟く。
「アイビス…お前はこれから『夜桜魔術特別進学高等学校』の生徒になる。だから挨拶をしておけ。」
は?…
「何で?…だって俺は麻倉魔術高校を受験して受かったんだぞ!『夜桜魔術特別進学高等学校』には受かってない…それに受けてもいないのに何で?」
俺は必死だった。
あんな所に行って勉強に魔術についていける訳がない…
だがそんな心とは裏腹に心中で微笑むやからが俺の中にいた。
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