ー第1章ー 奇跡 

15/18
前へ
/173ページ
次へ
「それは計算ミスを犯してしまったからなのです。」 計算…ミス? 何で計算すんの? 「私は化学の先生なのに…間違えてしまった…生徒の人数を。」 うーん…何か話の意図が見えてきたような… 「定員は500名募集して1000を越えるほどの人数が受験してくれましたので定員オーバー…という訳で1000人から500に絞った…つもりだったのですが…」 「それって要するに500人以下に間違えて絞ってしまった…そういうことですよね?」 ただ単にアホなんじゃないか? おっちょこちょいなだけか――。 「そうなのです!さすがレヴォンス家の長男だ。頭のキレがいいね!そんな君にしか頼めない事なんだよ!」 だとすると… 1つだけ気になる点がある。 ――他にも俺の代わりなどたくさんいるはずだ…どうして俺なんだ?
/173ページ

最初のコメントを投稿しよう!

35人が本棚に入れています
本棚に追加