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普段、物静かな父の変わり様に、風之介は今にも食われてしまいそうな錯覚を覚え、その場でわんわん泣き出した。
「この刀は……からくさ丸は、妖刀であるから尚更……」
風之介は父の独り言に、刀の名を初めて聞いた。
風之介にとって刀を抜くと言う行為は、自らを捨て、獣になると言う意味を持っていた。が、周りの男達の姿を良く見た瞬間、その勢いは脆くも崩れ去り、ぎゃっと悲鳴を上げてしまった。
なんと男達は皆、褌から肥大したイチモツをはみ出させているではないか!
風之介は肥大した大人のそれを間近で見た事が無かった。次第に輪は小さくなりどんどん風之介に近付いて来る。余りの恐怖に、腰を抜かし座り込んでしまった。
「先ずはしゃぶって貰おうか」
男達の生暖かい息がかかる。その時であった。
「待てい!」
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