自覚

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「…神崎さん…」 「…は…はい」 「俺に触れたい…?」 …バレてた… 慌てて横に手を振りながら私は言い訳する。 「…あ…いや…そうじゃなくって… 前髪が落ちて目にかぶさってたから…」 「…いいよ…もっと触れても」 「…へ?」 翔也は起き上がると、髪を両手でかき上げながら続けた。 「…神崎さん綺麗なお姉さんだから、俺はいやじゃないし」 やけに艶っぽい目で私にそう言う翔也という高校生に私の胸は張り裂けそうにドクドクと鼓動を鳴らしている。 「…ははは…悠木くん…お昼休みもう終わるよ。そろそろ行かないと…」 私の反応を見て、クスリと翔也は笑うと 「そうですね、じゃ行きましょうか」 そう言って、休憩室を出て行った。 …完全に私、あの子にナメられてる…? 私は、もしかしてロリコンなのだろうか…という自己嫌悪を感じながら私も急いで休憩室を出た。
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