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―魁―
母さんのスリッパの音に、二人の音が加わった。
はっきり言って興味がない。
母さんが笑ってられるなら相手が誰だろうが俺には関係ない。
母「黎、魁、この人がこれから貴方達のお父さんになる、優さん。それとこの子が貴方達のお姉ちゃんになる、空ちゃんよ。」
父「顔がそっくりだな。これから宜しくたのむ。」
黎「こちらこそ、母を宜しくお願いします。」
俺は黎に続き、頭を下げた。
父「空ちゃんも挨拶を」
空「はい。これから宜しくお願いします。」
空と呼ばれた女は
目がくっきり二重で
髪色は淡いピンク色で前下がりボブだった。
容姿端麗とは、こういう女のことを言うんだろうな。
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