一 話

6/7
前へ
/74ページ
次へ
―黎― 可愛いと言うより 綺麗って言葉があうんだろうな でも、空の顔を見て 気付いたことがある。 目の奥に暗闇がある‥ なにか抱えているんだろうか? それに何故、自分の親に敬語なんだ? 父「黎くん、魁くん、空ちゃん同じ高校に通うようになるから、仲良くしてあげてね。」 黎「はい」 魁「あぁ」 それからは皆で少し世間話をして、母さんと父さんは二人で買い物に出掛けていった。 気まずい… 魁も気まずそうに頭を掻いたり顔を掻いたり、たまにチラッと空ちゃんを見ていた。 黎「姉さん」 空「空でいいですよ。同じ学年だから。」 魁「じゃあ空ちゃん?」 空「呼び捨てでも構わないです。好きに呼んでください。」 黎「うん」 なんというか、空と僕達は温度差があって…話しかけるなと言われてるみたいだ。
/74ページ

最初のコメントを投稿しよう!

23人が本棚に入れています
本棚に追加