10人が本棚に入れています
本棚に追加
丁度そのタイミングだ。
「なんだ……?」
赤い光が、庵那の視界に飛び込んだ。
どうやらそれは彼の背後……魔法陣のある方から差し込んでいるようで、驚いた庵那は振り返る。
すると赤い光は、やはり魔法陣から発生しているらしい。
「な……あ……!?マジか、マジなのか……!?」
あんな適当な魔法陣で……
あんな適当な召喚呪文で……
本当に成功したのか!?
その思いのみが、現在の庵那を支配していた。
そんな庵那を後押しするかのように、赤い光はどんどん強く、部屋に広がっていく。
庵那は手で光を遮りながら魔法陣を凝視するが、やがてそれすら不可能なほど眩いものとなる。
……そして。
「うわッ!?」
更に一段階強力なフラッシュが庵那を襲った。
今ので完全に目をやられた。まぶたを開くことすら出来ない……だが、暫くすれば自然と目も回復していく。
最初のコメントを投稿しよう!