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ドゴーーン!!
大きな爆発音がした。
数体の灰色が、爆風で転がり込んでくる。
洞窟内にもその振動は伝わり、天井から砂埃が落ちてきた。
その直後、外からたくさんの雄叫びが聞こえてくる。
「他のユニットが来たぞ!」
援軍だ。助かった。
金属音と、魔法の炸裂音が次第に大きくなる。
数名の戦士が入口の灰色を斬り倒し、中の俺達に向けて吠えた。
「急げ!退却だ!長くはもたないぞ!」
退路を抉じ開けてくれた戦士達はその背後から来る敵に、インフェルノとレイジングアースを放つ。
「負傷者を援護しろ!後ろからも来てるぞ!」
もはや前後の感覚さえおかしくなっていた。
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