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「どうした?何があったんだ?」
興奮気味のマキに尋ねてみる。
「チェロムのエネミースポットを、軍が封鎖したらしいデスの!」
「何だと!すげぇ!やったな!」
興奮が感染する。
「チェロムの脇を流れる川の上流を塞き止め、貯水した所で一気に放流したらしい。いい作戦だ。」
赤髪が解説をくれる。
「軍は1000人程度まで削られたようだが、よく持ちこたえた。上流に雨が降る事を予測したのも素晴らしい。」
孔明みたいな奴だな、そいつ。
「水没したエネミースポットからはもう、敵は召喚されないようだ。これで心配事が1つ減る。これは大きいぞ。」
嬉しそうな赤髪。
コイツが穏やかな顔になると、それだけで安堵感が生まれる。
(人の影響力というものは不思議だな…。)
いつか自分もそんな影響力を持つ男になりたい、と思った。
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