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4度目の出番が回ってくる。
これが終われば、少し早いが昼飯にありつける。
燃費の悪いギガスにとっては、飯抜きは死活問題だ。
非常食なので量は少ないが…。
ズンッ…
洞窟内に足を踏み入れると、何故か急に身体が重くなった。
(なっ…?)
すぐにそれは、あの声の主が原因だと悟る。
(また来てるのか…奴が!)
息苦しささえ感じる。
(…申し訳ないねぇ…。もう君達に関わるつもりは無かったのだけど。)
やっぱり奴か。
(君達の中に強い血を持つ子がいるんだよ。精霊とも、竜とも異なる、ヒトとしては珍しく強い力を秘めた血が。)
「訳わかんねぇ事をさっきから!失せろ!」
俺は咄嗟に怒鳴っていた。
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