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一瞬、緊張が解けた。
俺だけではなく、ユニットの全員が。
しかし事態は、急転直下する。
「て、敵襲ー!」
声が響いた。
「…は?どこに?」
その反応が正しい。
事実、灰色の兵こそ相変わらず突進してくるものの、真新しい動きは眼前に無い。
「敵襲だ!急げ!囲まれるぞ!」
別の叫び。
「どこからだよ!」
誤報を疑った俺は怒鳴り返した。
「上からだ!」
…上??
振り返って洞窟の天井を見上げ、その視線を下ろした時…
今度は我が目を疑った。
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