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「伝令ー!伝令ー!」
後ろから声が聞こえる。
馬に乗った伝兵が、絶叫しながら走り回っていた。
「ゴーレムを突撃させる!その爆発を合図に、ブーニへ撤退せよ!繰り返す!ゴーレムを…」
(いよいよか…。)
『勝ちは無い戦い』
それはわかっていた。
それを覚悟してここに来た。
だが…
いざ、撤退という言葉を聞くと、胸が締め付けられる。
「南に展開している守備陣を援護しながら撤退するぞ!」
遠くで赤髪が叫んでいた。
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