89人が本棚に入れています
本棚に追加
「積み荷はもういい!民間人を先に乗せろ!」
「何やってんだよ!早く乗れ!」
港は蜂の巣をつついた様な騒ぎだった。
「何番艦まで準備できたんだ!?」
「七です!八は今乗船中!」
「まだ到着してない民間人は!?」
「3組!いや、さっき1組到着、あと2組だ!」
怒号飛び交う港の入口で、俺は未だ団長の到着を待っていた。
後ろから肩を叩かれる。
振り替えると赤髪がいた。
「大丈夫だ。団長は来る。そんな柔な男じゃない。わかってるだろ?」
微笑みながら赤髪は言った。
「準備しろ。いつでも出られるように。」
再び肩を叩き、振り返った赤髪は
「完了した舟から出港させろ!後続艦の出発に支障が出る!あと、残り2組の現在位置を確認しろ!護衛用に有志を募っておけ!」
と、王宮の連中に怒鳴った。
.
最初のコメントを投稿しよう!