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ビーッビーッビーッビーッ
和やかな空気を切り裂くように警報が鳴った。
『エリア7、3ペントの地点で救援信号確認!ガフトからの護送班だ!余裕がある者は応援頼む!』
(ガフト…!お袋…!)
「師匠!」
ボーネンが俺を見上げる。
「あぁ!行ってくる!」
言葉よりも先に身体が動いた。
後ろからドタドタと走る音が聞こえる。みんなも来てくれるようだ。
「カツ!ミンドアで!」
振り向いてカツに手を振り、別れを告げる。
(お袋…無事でいてくれ!)
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