涙の日 -Lacrimosa-

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「ガフトって懐かしいわね。あの黄色いファーのじいちゃん、元気かしら?」 息を切らせながら、ルナが弟とミュウに話かけている。 (なんでルナ達が長老の事を知ってるんだ?) 不思議に思ったが、すぐにそれは消えた。 灰色の群れが見えてくる。 それ程数は多くない。 いや…よく見ると減っている。減り続けている。 俺達よりも先に駆け付けた警護班が戦ってくれているのか? 背が高い奴が何人か… 違う、馬だ。馬に乗ってる奴がいる。 「団長ぉ!」 たまらず叫んだ。 馬の背から飛び上がってサークルブレードをぶっ放した団長は、 「おー!またお前らか!」 と笑った。 …器用だな、あのおっさん。 .
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