涙の日 -Lacrimosa-

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涙が出た。 お袋が無事だった事もそうだが、団長達が生きていてホッとしたのもある。 「ありがとう。助かったわ。あなた、強くなったわね。」 そう言って俺を抱き締めるお袋。 「あら、あんた、ガフトの出身だったの?」 と、ルナが後ろで呟いていた。 殿を務めた騎士団メンバーは、3人程ぐにゃりと馬の背にもたれる者がいたものの、全員が生還する。 何はともあれ、良かった。 「出航の準備を急がなきゃいかんな。少し移動のペースを上げよう。いけるか、皆?」 その団長の言葉で我に返る。 余韻に浸っている暇なんかなかった。 お袋を早く安全な場所に届けなければ。 .
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