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突然唇に感じた熱に悠の顔が熱くなる。
熱が離れると銀糸の線が描かれた…
いつの間にか悠は時雨に両手で抱き締められていて…
悠はまだ動悸の治まらぬ赤い顔で時雨を睨みつけた。
すると何故か彼は笑っていた。艶やかな黒髪から覗く、紅く優しげな瞳で悠を見詰めながら。
不覚にも綺麗だと思ってしまった。
遠くで、誰かを捜す様な声がする…
…れ…し…ぐれ……
彼が呼ばれている。
「チッ!!零め!気付きやかったか…」
れい?幽霊??
訳が解らず、キョトンとしてしまった。
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