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「邪魔者が来たから、続きはまた今度。」
何も言えずにいると、
「じゃあ、またねっ。」
音を鳴らして今度は悠の額にキスをした。
時雨は声のする方へと走り去っていく…
お昼ご飯を駄目にしたお詫びにと、パンを渡すつもりだけだった筈なのに…
「う゛ぅ。僕のファーストキスが…」
憎々しげに悠は自分の唇に触った。
どくんっ…。どくんっ…。
まだ動悸がする。なのに嫌じゃなかった自分もいる。
男同士だろ?一体どうしたんだろうか、僕は。
悔しげに空を仰いだ。
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