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窓を開けると心地よい風が肌をくすぐり、パンの焼けるよい匂いが漂ってくる。
神父である父の桜華が趣味のパン作りで教会隣の工房で焼いているのだ。
悠は自室の窓に肘掛け、頬杖を付きながら外を眺めていた。
庭では洗濯物を干す母の百合と、愛犬のアロンが騒いでいる。
「今日も、とってもイイお天気ね!洗濯物がよく乾くわぁ。ねっ、アロン。」
「あんっ!あんっ!」
アロンは小型犬の雄で、何故かワンワンじゃなく、あんあん鳴く。変だけど可愛い僕の家族だ。
「あぁ!!アロン、また悠の洗濯物とってww駄目よっ!!」
アロンがくわえていたのは…
僕のパンツ…
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