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教会の隣にあるのはパン工場。
そこで、神父である父が趣味のパンを焼き上げ、大量に積み上げる。
焼きたての香ばしい匂いが、悠は好きだ。
「今日も配達お願いね。」
それらのパンを、母が丁寧にバスケットに詰めて渡してくれたので「行ってきます」と家を飛び出した。
「知らない人には着いていかないのよ~!暗くなる前には帰って来てね~!!」
悠の後ろから母が呼びかけたが、悠は既に自慢の駿足で走り去っていた。
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