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新撰組屯所。夜の医療室。
そこに運ばれた人影。
辺りは、騒然に包まれた。
「山崎っ!!総司は?」
「はい。今から診る所です。
肩からの出血が酷いようなので、早く手当てしないと…。」
「そうか…。
山崎、総司を頼むぞ」
「了解しました。副長」
副長と呼ばれた男は、医療室を出て行った。
山崎は、沖田の治療を始めた。
肩からの出血が酷い。
これは、刀でやられたものだろう。
でも……、床にふせていたはずの沖田さんが何故?こんな怪我を…。
彼は、疑問を浮かべながら沖田の着物の帯を緩めた。帯が緩まる事で露になる身体。
「っ///////」
顔に熱が集まっていくのを感じた。
男にあるはずの無い膨らみが二つそこにはあった。
「沖田さんは、女やったんか…」
なるべく身体を見ないようにして、肩に包帯を巻いた。
何故、沖田は女の身でありながら此処(新撰組)にいるんだろうか?
返答の無い問い。
しばらく考えた後、彼は、沖田を見つめていた。
その答えを導く為に。
だけど、答えは見つからない。
彼は、諦め天井へと姿を消した。
そして、夜が明ける。
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