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京にある浪士集団。新撰組。
この屯所で、ある男が床についていた。
『っ!!
ゴホッゴホッ』
その咳には、血が混ざっていた。
胸の痛みがおさまらず、何度も咳を繰り返す。
どうして……
私なのでしょうか…死病と言われた病にかかるなんて。日に日に弱っていく身体。もう刀すら握ることも叶わない。
まだ、近藤さんのために何もしてないのに………。
隊を……新撰組を…離れるなんて
これじゃ死んでも死にきれない。
もし、神という者が本当にいるのならお願いです。
私は、初めて貴方に願う。
病を治して下さい。そして、再び、近藤さんのために剣を………。
今まで人の命を奪ってきた私がいうのも虫が良すぎる。だけど、願わずにはいられなかった。
神様、お願いします。
治らなくてもいいから、いつまでも彼の側に………。
閉じた瞳から頬につたう雫。
その姿は、神までも虜にする。
だから神をこの男を…………
『願い聞き届けたり。
時が満ちるその日、一つの名を共有する者達の運命が交わる。
全ては、我次第。
さぁ、楽しませておくれ・・・
二人の沖田総司よ。』
別の世界に飛ばした。
それが大罪であっても・・・・。
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