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こうしているうちに目的の場所に着いた総司。声もかけずに襖を開けると………。
長い黒髪をおろし、寝息をたてている美女が横になっていた。
『………………
これは、いつにも増して酷過ぎでしょう』
沖田が見た物は、布団を蹴り飛ばし、大分着物が乱れた土方だった。
確かに昨夜は、暑かったですが、仮にも女なのですからちゃんとしてほしいものです。胸見えてますし。
沖田は、自分の胸と土方の胸を見比べてため息を吐いた。
なんかムカつきますね。心の底から。
まぁ………とにかく起こしますか。
『土方さん、起きて下さい♪朝ですよ。』
沖田がいくら揺すっても起きる気配がない土方。沖田は、次のステップに移る。
『おい土方、起きろ♪』
そう言いながら、土方を蹴るがまだ起きない。
『こうなったら、最後の手段です。
貴女が悪いんですよ。土方さん★』
沖田は、ニヤッと不気味な笑みを浮かべ、深く息を吸い込み、大きく叫んだ。
『梅の花、一輪咲いても梅は
うめぇぇぇぇぇ!!!!!!』
その声は、屯所中に響きわたる。
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