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僕は城の屋上に出た。
「もう逃げられないぞ!」
勇者は僕に斬りかかってくる。だけど僕は軽くあしらうことができた。ガーゴイル君は殺されちゃったのに……僕はやっぱり強いんだ。だから誰も話し掛けてくれなかったんだ。
いらないよ、嬉しくないよ、こんな力。
僕のやることは決まっていた。逃げることじゃない。城には町を襲ったモンスターがまだいる。彼等にも償いをさせなきゃいけない。そして僕も、産まれてしまった償いをしなければならない。そしてこの勇者には僕の友達を醜い化物と切り捨てた償いをさせてやる。
そして希望は残す。その為に僕が成さなければならないこと、それは……
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