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「では、いきましょうか」
そう微笑んで、氷露は歩きだした。
教室の場所は知らないから、氷露についていく。
そのまま教室に入ろうとしたが、氷露は立ち止まった。
「…?」
「お先へどうぞ……」
ドアを開けていう氷露。
「……麗留様。」
俺は戸惑いながら、足を踏み入れた。
「…………」
教室は人で半分くらい埋まっているというのに。
重い空気。
誰も、何も話さない。
…まるで、全員がここにいる人達を品定めしているような……。
俺は思わず氷露の顔を見る。
「麗留様の御席はこちらです」
…でも氷露はその視線に気付かなかったのか、気付かないフリをしたのか。
俺を席へと案内してくれた。
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