生徒会長の初恋

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乃愛は俺の事が好きだと言う。 そんな乃愛の前でまた…。 乃愛とは何故か仲が良く、正直いてくれないと困る存在だった。 だから、告られた後離れていこうとする乃愛を必死で引き止めた。 俺の我が儘で乃愛を傷付けていると言うのに、更に傷付けるのか…。 乃愛は朝輝とのことも応援してくれていると言うのに…。 最低だーーーーー。 の「ねぇ疾風…いい加減僕限界だよ…」 は「す、すまなかった、乃愛!だ、だから、俺から離れていかないでくれ!」 の「そうやって勘違いさせるようなことばっか言って、僕のことバカにしてるの!?」 は「の、のあ…」 の「ホントにいい加減にして!!僕だって疾風のこと好きなのに!!」 乃愛はそう言った後、走って帰ってしまった。 乃愛がいなくなると、途端に寂しい気持ちに襲われた。 最近はずっと乃愛と帰っていたから。 …そう言えば、朝輝と帰るより乃愛と帰ってる回数が多いかもしれない。 いつの間に乃愛の方が大切になっていたんだろう…。 いつも傍にいてくれて、いつも笑顔で励ましてくれて、誰よりも大切な存在。 乃愛…俺、乃愛が好きだったみたいだ。 いっぱい待たせてごめん。 いっぱい傷付けてごめん。 今更乃愛に言う権利もないだろうけど、どうしても言いたいんだ。 もし最低な俺を許してくれるなら…。
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