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~sideまなつ~
れ「まっなっつーーー♪」
ウキウキした様子で、仲の良い成島蓮華が飛び付いて来た。
毎度毎度のことなので、もうすっかり慣れているけれど。
今だにドキドキする心臓にはかなわない。
俺は蓮華が好きだ。
一目惚れだった。
同じクラスの隣の席。
話は合うし、趣味も合う。
俺にとって蓮華は自分をさらけ出せる場所だった。
この心がいつの間にか恋になっていた。
ま「どうしたんだ?蓮華」
れ「俺、ついに好きな子が出来たんだぁーーーー!!」
ま「え……?…マジ…?」
れ「マジも大マジ!隣のクラスの愛沢さん、って子なんだけど優しいし可愛いし、もう完ぺき。俺の理想ど真ん中っっ」
嬉しそうな笑顔で話す蓮華の報告は、余りにも残酷なモノだった。
俺はショックがデカすぎて
笑顔を作るのも一苦労だった。
れ「まなつ?喜んでくれないのか?」
ま「え、あぁ、ごめん…。おめっとさん、頑張れな」
れ「うん!ありがとう真夏。俺用あるからじゃねっ」
ま「あぁ…」
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