同級生の恋愛方法

2/8

464人が本棚に入れています
本棚に追加
/130ページ
~sideまなつ~ れ「まっなっつーーー♪」 ウキウキした様子で、仲の良い成島蓮華が飛び付いて来た。 毎度毎度のことなので、もうすっかり慣れているけれど。 今だにドキドキする心臓にはかなわない。 俺は蓮華が好きだ。 一目惚れだった。 同じクラスの隣の席。 話は合うし、趣味も合う。 俺にとって蓮華は自分をさらけ出せる場所だった。 この心がいつの間にか恋になっていた。 ま「どうしたんだ?蓮華」 れ「俺、ついに好きな子が出来たんだぁーーーー!!」 ま「え……?…マジ…?」 れ「マジも大マジ!隣のクラスの愛沢さん、って子なんだけど優しいし可愛いし、もう完ぺき。俺の理想ど真ん中っっ」 嬉しそうな笑顔で話す蓮華の報告は、余りにも残酷なモノだった。 俺はショックがデカすぎて 笑顔を作るのも一苦労だった。 れ「まなつ?喜んでくれないのか?」 ま「え、あぁ、ごめん…。おめっとさん、頑張れな」 れ「うん!ありがとう真夏。俺用あるからじゃねっ」 ま「あぁ…」
/130ページ

最初のコメントを投稿しよう!

464人が本棚に入れています
本棚に追加