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子供ながらにそんなケイトを見て、何か自分に出来ることはないか考えた結果が今日の行動だろう。ケイトの睡眠を妨害しない。させない。漸く眠ることができたケイトにはゆっくり休んでほしい。元気になったら遊んでほしい。女子が考えた結果だ。
「よし、私は今日隊長に無理を言って休みをもらった。時間はまだある。私もここで彼が起きるのを待とう。」
そう言ってリザイアはケイトの家の壁を背に待つことにした。女子が一生懸命で好感を持てたのかもしれない。剣を振りたい自分の気持ちを抑え、彼が起きるのを待つことにした。女子と言葉を交わしながら空を見る。青く澄み渡っている空にはいつくか雲が浮かんでいる。そうして彼女は空が広いことに気付く。王都で仕事をしている時は気にも留めなかったことだ。
心の中で気付く機会をくれた女子に感謝して微笑みながら会話を楽しむ。女子にニヤニヤしてて怪しいと言われて泣きそうになったのは彼女の心の中に留めておこう。
女子と話していくらか時間が過ぎ、先程よりも日が高くなったかと思った頃、家の中がバタバタと騒がしくなった。足音はすぐに近づき、戸口が勢いよく開け放たれた。もちろんケイトである。が、普段と違うのは目の下には大きな隈をつくっていることだった。
「やぁ、寝坊助君。日は高くなったぞ。」
「すみません！すぐに剣を持ってきます！」
謝る前にリザイアにもう昼だと言われ、余計慌てて家の中へと引っ込んだケイト。女子がいたことにすら気付いていないようだ。
「私達も家の中に入っていよう。」
「うん！」
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