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「うふふ。謙虚ねぇ。ね?お父さん」
「アッハッハッハ!まったくその通りだな!」
「それじゃあ、夕飯の準備してくるわねぇ~。セラちゃんはゆっくりしててちょうだい」
「翔人。あんまりセラちゃんを困らせるんじゃないぞ?」
二人はそのまま座敷の前を通過してしまった
「…………お前、母さんたちに何をした」
「何をおっしゃるウサギさん。アナタの両親とは初対面です」
「…………じゃあ、こっち見て話せよ。本当は初対面じゃないんだろ」
「嘘は言ってないわよ…………半分は」
「半分って………」
ひたすらに翔人が睨み続けると視線をそらしたまま白状した
「お電話で話しましたね」
「で、何をした」
「…………何も?」
彼は彼女の頬を鷲掴みし、ムリヤリ自分の方に視線を向けさせてもう一度聞いた
「な・に・を・し・た」
「こはいはら!ひとほふるようなはおしてないはら!(怖いから!人するような顔してないから!)」
「何言ってるかわからん!」
彼の手を引き剥がして彼女は頬をさすりながら彼に怒りをぶつけた
「じゃあ私のほっぺを弄ばないでよ!」
「盲点だった!」
「アンタわりとバカでしょ!」
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