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とある山の小さな小さな村。そこにあるごくごく普通の家族が住まう家
村が寝静まった頃、その家に住む老婆の部屋に来訪者があった
ドアからノックの音がした。その音に目を覚ました老婆は音の主がいるであろうドアに向かって『入っといで』と声をかけた
ドアが開き、顔を覗かせたのは老婆の孫だった
「おばあちゃぁん・・・・・・」
「どうしたんだい?ジョカ」
「・・・・・・目が覚めちゃったんだぁ。また昔話して?」
「またかい?いいよ。おいで」
老婆は孫を布団に招き入れた。ジョカと呼ばれた少年は老婆の横に寝転がる
「ねぇねぇ。今日はどんなおはなし?面白い?怖い?」
「そうだねぇ・・・・・・じゃあ、今日はとあるお姫様の話をしようかね」
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